海賊をモチーフとした有名なアニメがある。旅をしていく中で一人、また一人と仲間が増えていく。船員たちにはそれぞれ個性があり、夢も違う。例えば船長は海賊王になる。戦闘員は世界一の剣豪。コックは世界の食材が集まる海を見つける。航海士は世界中の海図を描く。狙撃手は勇敢な海の戦士になる。などと夢はバラバラであり統一感はない。しかし、追い求めることが違い、性格もバラバラな彼らだが仲間意識が強くチームとして非常に連携が取れている。
なぜ、夢も性格も違う彼らに連帯感が生まれているのだろうか。それは、そのチームに所属することが自分の夢を叶えるための近道だと思っているからではないだろうか。仲間と進む道の延長線上に自分の夢が待っているのだ。仲間と協力し合わなければ自分の夢も遠ざかってしまう。そこに仲間意識、連帯感が生まれるのだ。
社会においても同じことが言える。組織には様々な人間が所属しており、同じ性格の人間は存在しない。組織においてチーム力が欠けているのであれば、所属している人間は仕事の延長線上に自分のやりたいことが見出せていないのだ。リーダー、サブリーダーは組織の人間に夢を抱かせ、組織が発展することによりその夢が実現するのだと思わせることが必要だ。
あなたは同じチームの人間に夢を見させてあげられているだろうか。または夢を一緒に探す手伝いは出来ているだろうか。ビジネスは一人で出来ることは限られている。むしろ出来ないことの方が多いので組織というものが存在する。周りの人間をもう一度よく見てみよう。
文責:江原