一般的に、天気予報で「雨」と聞くと、いやな気持になったり、ネガティブに思う人が多いと思います。気象予報士も、予報が雨だと残念みたいな論調で語ります。
しかし、「雨」の天気を喜ぶ人も少なからずいます。例えば、ベタですが傘屋さんとか、農家さんとか…。農作物にはおよそほとんどが、水と陽の光は欠かせません。日照時間もそうですが、雨もよほどの大雨や台風でもない限り、常に定期的に必要となります。したがって雨はとても重要です。降水量が少ないと作物は不作となり収穫量や出荷量が限られてしまいます。そうすると収入減に直結するのです。だから雨は大切、「恵みの雨」や「雨乞い」という言葉もあるほどです。
昨今、米国のトランプ大統領が、自国の産業保護のため輸入品の関税について課税を強化すると決めました。日本の産業は自動車など含めて完成品やパーツを輸出する企業はもろに影響を受けます。国際経済における雨降りの時期とも言えます。
そんな中でどうしたらこの影響を回避できるかを考える必要があります。日本企業が関税で影響を受けないため、またはその影響を最小限に食い止めるための新たな仕組みやビジネス戦略が求められます。知恵を絞りださなければいけません。その昔同じように米国は世界の自動車メーカーに向けて厳しい排ガス規制を課しましたが、日本のメーカーは苦労の末に達成。そのメーカーはその後、世界に認められる一流メーカーに育ちました。
今またそんなときが来たのかもしれません。雨を一方的に嫌うのではなく、自分たちの会社や個人の成長に必要なフェーズと捉え、前に進みたいものです。
文責:大久保