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【本の話】 Vol.2 「野良犬の値段(上・下巻)」 (百田 尚樹 著)

読書が好きな私が、今までに読んだ本を紹介するコーナー第2弾。今回は割と最近の書籍、「野良犬の値段」。
 社会派の内容の作品も多い百田氏らしい、社会の歪みを上手く取り扱った内容。上巻では、ある誘拐事件がネットの謎の誘拐サイトで知らされ、半信半疑の警察、ネット民、その他関係者が右往左往する様子が描かれます。
 一般的な、身内や会社の経営幹部が誘拐され身代金を要求されるのとは違い…という内容。
 下巻になると、一人称に犯人自身が登場しており、上巻でさんざん犯人を推理していると、ある意味で、「あ、そうなの…」と拍子抜けする感もあります。しかしそこから先は良いテンポで場面展開が進み、一気読み必至です。夜、寝る前に読みだすと、そのまま夜通し読み続ける、などという事態にならないようにお気を付けください。
 後半途中から、いくつかの展開と結末が予想されるのですが、私的には、社会通念上の善し悪しは別として、これで良かったのではないか、という結果に少しホッとしました。
 百田氏の作品は、「海賊と呼ばれた男」や「永遠の0(ゼロ)」など社会派の物も多いですが、現代社会の歪みを切り取ったこの作品は、そう来たかと思うほど。
 興味を持たれた方は、是非、お手に取ってみてください。
 

文責:大久保

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