ある時、パナソニック創業者の松下幸之助氏に対し幹部の連中がある提案をした。
「従業員を半分にしませんか?」
昭和初期に大不況で多くの企業が倒産した。パナソニックも売り上げが激減、倉庫も在庫であふれかえっていた。見かねた幹部たちが松下氏にリストラにより従業員を減らす提案をしたのだ。しかし、松下氏は幹部連中に、
「一人も解雇するな。全社員、力を合わせて立て直すぞ」
その言葉で会社の士気が一気に高まり、2か月後には倉庫は空になり今度は生産が追い付かない状況になった。
ビジネスは一人ではできない。多くの人間がいるからこそ大きな成果が得られるのだ。
いらない人間などいない。手を取り合い互いを助けながら会社を成長させてほしい。
文責:江原