現役営業の時代、どうすればお客さまにクルマを買っていただけるのか考え続けていました。そしてたどり着いた結論が、自分の頭の中では限界があるので、書籍に頼る事。
当時、極度の読書嫌いだった私、書店で心理学が書かれた本を手に取ることはせず、その頃定期購読していた雑誌の過去の記事から、心理学や行動心理学の特集を読み漁り、いろいろと学ばせていただきました。
そこで習得したのが、日本人の心理特性「みなさん、そうされています」という言葉や、「人間は基本的にいい人でありたいと思っている」などの言葉。これらの言葉を営業活動の中でかなり活用しました。すると面白いようにお客さまは私の言葉になびいてくれます。
自分の外側にある知識を活用しない手はありません。私にとってその自分の外側にあったものが、心理学だったということです。
ちなみに私、大学時代に一般教養課程で心理学の授業を取っていました。しかし決して真面目に授業に首席していたとは言い難い当時の私、最後の試験も普通に単位を勝ち取れる気などせず、前日から考えた私は担当教授が大ファンだったプロ野球ロッテ球団の戦力分析を裏面にびっしり書いて単位をいただきました。
私には勝算がありました。教授の心理を読めば、これで単位は必ず取れると。
私の実践的な心理学はこんなところから始まったのかもしれません。
文責: 大久保