「これ言うの何回目?」「前も教えたよね?」かつてこんなワードを部下や後輩に言ったことはないだろうか。何度教えても覚えず2度3度同じことを伝えつい感情的に言ってしまうワードだ。かつて私も何度部下にこの言葉を言ってしまったか。
しかしこの言葉は部下にとってプラスに働くワードなのかを考えてほしい。恐らく2通りの部下に分かれる。1つ目は上司の言葉を真摯に受け止め一生懸命改善しようと考える部下。もう一つは、上司に同じワードで怒られないように過去の曖昧な記憶を頼りに仕事をしてしまう部下。そして曖昧な記憶により再びミスをしてしまう。恐らく圧倒的に後者の部下が多い。
上司の仕事は部下を育成し、会社に貢献できる人間に育て上げることである。社会における権利などは平等かもしれないが、人の能力は決して平等ではない。1回でできる人もいれば、10回やってようやくできる人もいる。上司は出来ない部下ができるようになるまで何度も諦めずに教えることが大事である。2回3回言ってできないならば10回20回伝える。20回伝えてもできないならば50回伝える。それが部下育成というものだ。
さてあなたは部下に何回伝えた?
文責:江原