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手紙

今時の20代30代の人たちは手紙を出す機会など極端に少ないのではないでしょうか。
 こんなことを書くと、昔の人のように思われるかもしれませんが、私は手書きの手紙でビジネスのおける窮地を何度も切り抜けてきました。
 手紙を出すタイミングにはいくつかのパターンがあります。ディーラなどで一番多いのは、お礼状。商談したお客さまが帰られた日の夜に、商談を振り返りながらすぐに書いて切手を貼り投函する手紙。この手の手紙は、比較的多くのビジネスマンが書いているのではないでしょうか。
 加えて私が実践していたのは、あえて手書きで決めていただきたいという熱い想いを便箋にしたため、お客さま宅のポストに入れに行くこと。誰よりも早く、私の手紙をお客さまに読んでいただけるように。
 その後は、いわゆる後追い活動として、電話による来店誘引を行いますが、電話は相手の都合で出ていただけない場合が多くあります。しかも毎日電話ばかりしていると、今時はストーカーのように感じられてしまいます。
 そこで再度手紙です。来店を促すための、熱い想いを込めた手書きの手紙をもう一度。実は電話に出ないお客さまの中には、じっくり考えたいと思っているお客さまも多く、まだ気持ちが固まっていないから…などと思っているお客さまも少なからずいらっしゃいます。ダメなんです、気持ちが他社に固まってからでは。だから出ていただけない電話を何度もかけるよりも、手紙で、お客さまが今購入することの利点(ベネフィット)を適切に書き記します。そうすることでお客さまが来店していただける可能性が格段に上がります。
 手書きの手紙を受け取って感銘を受ける世代ですが、一般的には50代以上などと思われがちです。しかし少し前の調査ですが、実は20代30代の若い世代が思いのほか手書きの手紙を守るべきという統計データがあります(文化庁世論調査報告書平成24年版)。要するに手書きの手紙を受け取ると嬉しいと感じているということです。この調査を裏付けるようにビジネスの世界でも、若い世代の方が手書きの手紙を書くとレスポンスが良いという声を多く聞きます。
 手書きの手紙は昭和の文化ではなく、今なお続く優秀なビジネスツールということが言えそうです。
 是非皆さんも、手書きの手紙で熱い想いをお客さまやお取引先にぶつけてみてください。

文責: 大久保

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